パワハラの定義とは?
部下からパワハラだと訴えられてしまった場合、まずはそれが本当にパワハラに該当するのかということを確認する必要があります。
そのためにも、部下が何をもってパワハラだと言っているのかを聞きましょう。
その上で、パワハラの定義に当てはまるかを見ます。
パワハラの定義としては、まず身体的もしくは精神的な攻撃を挙げられます。
具体的には、殴るなどの暴行や、人前で怒鳴る、一斉メールやSNSなどで馬鹿にするなどの行為があります。
また、無茶な要求をすることもパワハラの一つです。
逆に、意味のない単純作業だけをさせるなど、能力に合っていない業務を割り当てることも同様です。
さらに、一人だけ別の場所で仕事をさせたり、無視するなどの孤立させるという行為もパワハラに当たります。
他にも、人格について悪く言うことや家族についての悪口を言うなど、業務とは関係のない個人的な攻撃をすることも一つのタイプです。
パワハラで訴えられた時に採るべき対処法とは?
自分だけで、訴えてきた部下と話し合って解決しようと思わないようにしましょう。
そうなると、さらに大きな問題に発展することがあります。
また、訴えた部下から会社に話されると、上層部からの印象が悪くなり助けを差し伸べてくれなくなってしまうこともあります。
そのため、まずは会社に事情を話しましょう。
どんな状況で該当する行為が起こったのかや、注意指導の一環として行ったという認識などを説明することができます。
そして、本人には筋道立てて説明しましょう。
パワハラだとされる言動をなぜ行ったのか、そこに至るまでの部下の問題点などを分かりやすく話します。
こうして明確な根拠に基づいて反論することで、理由のある言動だったと証明できます。
もし会社から懲戒処分などのペナルティを受けてしまった場合は、労働審判に持ち込むことができます。
ここでパワハラが事実ではないとか、正しい指導だったと認められれば、処分が取り消されます。
日ごろからパワハラだと言われないために気を付けるべきこと
部下のミスについて指導する際には、その行動についての指導をするべきであり、部下の人格を攻撃するのは避けるべきです。
そして、部下が自分の言葉を聞いて、どのように思うかを考えながら話す内容を考えることも重要です。
自分が指導を与えるのは、本人が向上するように促すためのものだということを意識して、相手が受け止められるような言い方を考えることが必要なのです。
そして、つい言い過ぎてしまったと思った場合には、すぐに直接相手に謝るようにしましょう。
感情的になって厳しいことを言ってしまうのは起こりえることですので、それをそのままにせずにしっかりとフォローすることで、トラブルに発展してしまうのを避けられます。