騒音は難しい問題

騒音は集合住宅でよく起こるトラブルです。
小さな子供がいるファミリー世帯は子供たちの足音で下の階の人に迷惑をかけることがありますし、生活時間が遅く深夜に生活音がすることで周囲の部屋に迷惑を掛けたりすることもあります。

また、音というのは人によって感覚が違うものです。
そのため、自分にとってはさほどうるさいと思っていなくても他の人はとてもうるさく感じることもあります。
そこで騒音トラブルは自分の感覚だけで決めることは危険な問題です。

騒音トラブルの起こるきっかけ

騒音は自分が自覚していないものがほとんどです。
そのため、最初のころにマンション内に騒音の張り紙がされていたり、お知らせの手紙がポストに入っていたりしても、全体に向けての告知だと自分が原因だと気づかないこともあります。

もちろん、中には神経質な人もいて他の人は全く騒音だと感じないような音でも敏感に反応して騒音と感じてしまうこともあります。
音への感じ方は千差万別ですし、精神的な状況も左右するものです。
そのため、騒音のトラブルは自分と相手との認識のずれから生じてしまいますし、対策をしてもなかなか理解が得られないこともあります。

もしも苦情を受けたら

もしも自分の生活音や子供の足音がうるさいということで周辺の住民から苦情が出た場合、どうすればいいのでしょう。
まずは相手の言葉を真摯に受け止めることが大切です。
自分がうるさいと思っていなかったとしても、周囲にはうるさいと思って言う人がいることを知ることで歩み寄りをするようにしましょう。

場合によっては数回の騒音で連絡が入ったのではなく、長く騒音を感じていたのにガマンをしていた可能性もあります。
そこで、相手の家に謝罪に行くようにし、その際には具体的にどのような改善をするかを伝えるようにすると誠意も伝わりやすいです。

もしも、相手と話しやすい関係性が出来ていたり、訪問した時に話をできそうな雰囲気であれば、具体的にどのような音がうるさかったのか、何時ごろがうるさかったのかをきいてみるととても参考になります。
相手がうるさいと思っていた原因がわかれば対処もしやすいです。
また、確認をすることで実は自分たちが騒音の原因ではなく他の家が原因ということが発覚することもあります。

場合によっては強制退去もある

騒音でのトラブルは長く続いてしまうとマンションを強制退去させられてしまうケースもあります。
もちろん、騒音が社会的に許容範囲内ではないようなものや悪質なものが一般的ですが、何度も注意しても改善しないような場合には分譲マンションでも強制退去が言い渡されることがあるので気をつけましょう。

普段の生活音がうるさいという場合には注意や警告程度で終わることがほとんどです。
しかし、もう少し厳しい注意がされる場合にはかなりの騒音である可能性が高いので気をつけるようにしましょう。