長くなりがちなスマホの利用時間に注意
今や現代人の生活やビジネスに欠かせないものとなっているのが、スマホです。
家の中だけでなく電車や飲食店など、文字通りあらゆる場所でスマホをいじっている人を見かけます。
もちろん、スマホはとても便利な機器で、生活を豊かにしてくれるのは間違いありません。
しかし同時に、スマホの利用時間があまりに長くなり過ぎていないかにそれぞれが注意すべきです。
というのも、若者を中心としてスマホ依存の傾向が広がっているからです。
単なる道具であるはずのスマホが生活の中心となってしまい、手にしていないと不安という人が多くなっています。
ちょっと手が空くとスマホをいじっている、トイレに行く時や人と会話している時も画面を見ているという状況が見られます。
さらに、着信もなにもないのに着信音が聞こえたり、バイブレーションが働いているように感じたりすることさえあります。
いくつかの統計調査では、スマホにかなり依存していると感じている人が増えていて、全体の20パーセントを超える割合となっていることが分かっています。
20代では特にこの傾向が強く、かなり依存している人とやや依存している人を合計すると、実に80パーセントを軽く超える割合となっています。
自分もこうした依存状態になっていないかをセルフチェックして、利用時間が長くなっていることや、スマホが手元にないと不安感を覚えるといったサインがないかを確かめましょう。
スマホの長時間使用に伴う症状とは?
こうした注意をするのは、単に時間が奪われていくというだけの問題ではありません。
心身に悪影響を与えるからです。
見た目にも分かるものとしては、画面をいつも見ているので猫背になってしまい、眼精疲労や肩こり、腱鞘炎などを引き起こす症状があります。
また、この状態が続くとストレートネックと呼ばれる頸椎の問題を抱えることもあります。
さらに、ブルーライトと呼ばれる画面から出る光の影響で脳に異常が生じ、寝不足や睡眠の質の低下などを引き起こすリスクも報告されています。
これは、他にもコミュニケーション能力の低下や、学習における集中力低下などの問題に繋がることもあります。
スマホ依存への対策として何ができる?
まず、スマホの利用時間の制限を設けましょう。
夜の何時以降はスマホに触らない、電源を消るなどの具体的な措置を取ることが大事です。
また、SNSなどの通知をオフにしておくことも有効です。
すぐにスマホをオンにできないように、長いパスワードを入れないとロックを解除できない設定にすることも良いでしょう。
さらに、心の隙間にスマホが入り込むことで依存をもたらすため、スマホ以外の趣味を持つことや、対人での会話を楽しむように心がけることも重要です。