借金を家族に隠すことによって生じるリスク

借金をしていることを知られると恥ずかしいから、できるだけ内緒にしておきたいと思うのはある意味自然なことです。
しかし、家族、特に一緒に住んでいる家族にそのことを隠していると、トラブルの原因となってしまうこともあるので注意が必要です。

まず、一つ目のリスクとしては、家族との関係を悪くしてしまうということを挙げられます。
やはり、家族が内緒で借金を抱えていたということを知ると、多くの人はショックを覚えるものです。
特に夫婦間でそのようなことがあると、信頼を失ってしまって、二人の関係にヒビが入ることもありえます。

借金を家族に隠し続けていると、大きな問題になった時にバレてしまうことがあります。
借金の支払いが難しくなって、督促状が自宅に届いたり、金融会社から電話がかかってきたりすることがあります。
こうなると、単に借金をしていたという事実を知る以上のショックを受けてしまいます。
さらに、借金の返済が難しく闇金に手を出してしまうなどの事態になると、まさに最悪のケースと言えます。

そして、本人も苦しい目に遭います。
ただでさえ借金を負って支払いに苦労するというのは、精神的に大きな負担となるものです。
それに加え、家族に隠していると、いつかバレてしまうのではないかという不安感が強くなります。
孤独感を味わうようになりますし、家族に対して罪悪感を持つようになります。
多くの場合、借金の支払いは長期間にわたるものですので、こうしたストレスが蓄積されて、心身を病んでしまう原因となってしまう可能性もあります。

ばれないように借金返済するにはどうしたらいい?

借金の返済が苦しいけれども、どうしても家族にはバレないようにしたいという場合、任意整理という方法を採ることもできます。
これは、金融会社と交渉をして利息をなくしてもらったり、支払いが遅れてしまったために生じている遅延損害金をゼロにしてもらうという手続きです。
借金の負担が減りますので、支払いがしやすくなり完済に近づくことができます。

また、任意整理をすると、金融会社からの督促をストップできますので、自宅などに連絡が行かず家族にバレる事態を防げるのもメリットです。
さらに、この手続きでは特定の借金だけを整理できます。
そのため、生活上必要なクレジットカードの使用や、住宅ローンの利用を解除しなくても良いというのも、バレるのを防げのに役立ちます。

まとめ

借金は返済が厳しくなると、家族に話して協力を求めた方が確実に有利です。
そのため、まずは家族に打ち明けるという選択肢を考えましょう。
もし任意整理をするのであれば、素人では難しい手続きですので、弁護士や司法書士などのプロに依頼しスムーズな整理を行いましょう。